Vita FW3.36 eCFW ARK-2 for クルトン リリース [導入方法]

2015年4月17日

qwikrazor87氏から更に新たなトリガータイトルが発表されるとほぼ同時に、それに対応したeCFW ARK-2がリリースされました。早速筆者も導入してみましたので、導入方法を含めてまとめておきます。

概要

PS VitaにeCFW ARK-2を導入します。これは、PSPエミュレータ上で動作するCFWで、eCFWなどとも呼ばれています。このCFWを動作させるためには、トリガータイトルと呼ばれる、PlayStation Storeで販売されているごく一部のソフトのexploitを利用する必要があります。このトリガータイトルはハッカーから発表されると数日中にStoreからなくなってしまうため、すぐに入手する必要があります。

PS Vita Hackについての基本的なこと・及び最新情報については以下のページをお読み下さい。

PS Vita Hack まとめ | Kotyan Life

今回新たに発表されたトリガータイトル

今回また新たにqwikrazor87氏から発表されたトリガータイトルは「クルトン」です。価格は¥1,028です。過去のトリガータイトルでもありますね。

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必要なもの

  • FW3.36(またはそれ以下のバージョンのFW)インストール済みのPS Vita 1000 or 2000
  • クルトン(¥1,028) ※事前に購入・インストールしておくこと。コンテンツ管理アシスタントを使ってPCにバックアップをとっておきましょう。
  • コンテンツ管理アシスタントをPCにインストールしてあること
  • FW336_Qruton_JP_ARK2_v2.zip

導入方法

注意:PS Vitaソフトのバックアップ起動が出来るわけではありません。あくまでPSPのCFWの機能をPS Vita上で実現できるということです。また、以下の作業は全て自己責任で行って下さい。

1. FW336_Qruton_JP_ARK2_v2.zip を解凍し、中身のNPJG00020KEXPLOITフォルダとNPJG00020SAVEDATAフォルダを、コンテンツ管理アシスタントで設定した「アプリ」のディレクトリ、PS Vita --> PSAVEDATA --> 文字列フォルダ に移動します。

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2. コンテンツ管理アシスタントで1.で配置したセーブデータファイルを転送します。

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3. クルトンを起動すると、自動的にeCFW ARKが起動します。(私は138Menuを使用しています)

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操作について

TN-Vとは異なり、自分でファイルをブラウズしてゲームを起動していく形になります。
基本×ボタンで選択です。なお、ゲームを起動中にARKメニューに戻りたい場合は、Lトリガー + Rトリガー + 十字↓キー + STARTボタン 同時押しで戻ります。

各種コンテンツ導入方法

一番楽なのは、セーブデータファイルに全て配置して転送する方法です。

ISO/CSO(PSPゲームファイル)導入方法

任意のセーブデータフォルダ(なんでも良い)に「半角英数大文字(8文字以内).ISO」(拡張子も大文字) で.ISOファイルを配置し、コンテンツ管理アシスタントで転送します。転送してARKを起動したら、/PSP/SAVEDATA/(先ほど転送したセーブデータフォルダ) に移動すると、.ISOファイルがあるのでそれを選択すると起動します。セーブデータについては、PSPのセーブデータフォルダを取り出して、コンテンツ管理アシスタントで転送すればOKです。
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自作ソフト(Homebrew)の導入方法

PSP Hackの時と同様に、PSPファイル配下にSAVEDATAやGAMEフォルダを作ります。メモリースティックからPSPフォルダごとコピーすれば楽です。このPSPフォルダを「PSP.ZIP」に圧縮します(タイトル8文字以内大文字、拡張子も大文字)。これを任意のセーブデータに配置し、上と同様に転送します。ARKにて該当の.ZIPファイルを選択するとインストールするか問われるのでYesを選択します。(この方法で出来ない場合があるようで、現在調査中です。)

プラグイン導入方法

まず、メモリースティック内のsepluginsファイルを「P_PLUGIN.ZIP」に圧縮します(タイトル8文字以内大文字で最初はP_で始める、拡張子も大文字)。そして上と同様に、任意のセーブデータファイル内に配置し、コンテンツ管理アシスタントでそのセーブデータファイルを転送します。その後Filerを使って展開しておきます。

次に、NPJG00020SAVEDATAフォルダに配置する"plugins.txt"を作成します。

PSPゲーム中に使いたいプラグインについては先頭に'umdemu'、自作ソフト中で使いたいプラグインについては先頭に'game'、PS1ゲーム中に使いたいプラグインについては先頭に'pops' を記述します。

そして、動作させたいプラグインのパスを記述します。有効にしたい場合は1を、無効にしたいものは0をその後に記述します (カンマで区切っていきます)。複数ある場合は改行していきます。

例:umdemu,ms0:/seplugins/XXX.prx,1

plugins.txt を作成したら、NPJG00020SAVEDATAフォルダに配置し、コンテンツ管理アシスタントで転送します。

各種コンテンツの扱いやすさについて

TN-Vとは異なり、直接ファイルを指定して実行するので、ファイルを管理しやすいです。例えば、ISOファイルをセーブデータに入れてそこから起動するようにしておけば、Vita上のコンテンツ管理アシスタントアプリから直接削除できます。コンテンツを残したままうっかりFWをアップデートしてしまった時に便利かもしれません。

138Menuについて

私はARKを、管理しやすい138Menuで利用しています。138Menu を解凍して、ARKフォルダ内のファイルを全てNPJG00020KEXPLOITに移動して、VBOOT.PBPをEBOOT.PBPにリネーム(もとあったEBOOT.PBPは削除してOK)して転送すれば138Menuで起動します。
転送したPSPゲーム(ISOファイル)などは、EXPLORERから PSP --> SAVEDATA --> 任意のセーブデータフォルダにいき、ISOファイルを選択すれば起動します。

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※関連記事(2015/02/04 追記)
Vita FW3.36 eCFW TN-C for クルトン リリース [導入方法] | Kotyan Life

 

 

 

※関連記事その2(2015/02/27 追記):ONEMenuがeCFW ARK-2向けにリリースされました。138Menuより個人的に使いやすいと思います。
Vita ONEMenu for eCFW ARK-2 リリース [導入方法] | Kotyan Life


PlayStation Vita Wi-Fiモデル ブラック (PCH-2000ZA11)


PlayStation Vita メモリーカード 32GB (PCH-Z321J)


更新履歴
2015/02/02 15:30:記事作成
2015/02/02 18:00:v2がリリースされたのでリンク更新 & 一部加筆・修正
2015/02/04 18:30:プラグインの導入方法を追記 & 一部加筆修正
2015/02/27 16:00:より使いやすいMenu「ONEMenu」について追記