Mac miniのHDDをSSDに換装してみた その2 〜環境復元編〜
前回、Mac miniのHDDをSSDに換装してみた その1 〜SSD取り付け編〜で、SSDの換装に焦点を当ててレポートしましたが、今回はSSD換装後の環境復元に焦点を当ててレポートしようと思います。Macの環境復元だけでなく、BootCamp上のWindowsの環境復元もしましたのでそれについてもレポートします。
Macの環境復元
概要
Macの環境復元には大きく分けて以下の2通りがあります。
- OS XをクリーンインストールしてTime Machineを使って復元する
- ディスクユーティリティの復元機能やCarbon Copy Clonerを使って、HDDクローンをSSDに復元する
最初、私は2の方法で復元を試みました。OS Xをクリーンインストールする手間が省けるからです。しかし、インターネットリカバリーからディスクユーティリティの復元機能を使おうとしましたが、クローン元のHDD容量よりクローン先のSSDの容量が小さかったため復元できませんでした。そこで、Carbon Copy Clonerを使いました。復元自体はうまくいったのですが、なぜか復元後にパーティションが切れずBootCampの環境復元ができず、しばらくしてMacも起動しなくなってしまったので、結局失敗という形で終わってしまいました(おそらく先にパーティションを切ってから復元したほうが良かったのかもしれません)。
そこで、1の方法で復元をすることにしました。事前にTime Machineでバックアップをとっておきましょう。以下ではOS XインストールUSB作成方法からまとめておきます。個人的にトラブルを避けるためでも1の方法での環境復元をおすすめします。
OS X インストールUSBを作成する
(取り出したHDDをHDDケースに入れて接続し、そこからMacを起動して以下の作業を行うとよいでしょう)
Mac App Storeから、OS X Mavericksをダウンロードします。ダウンロード後インストーラが自動的に起動するので終了します。
USB(8GB以上)をディスクユーティリティで"Untitled"という名前でフォーマットします。
USBを接続したままTerminalから以下のコマンドを実行します。
sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app --nointeraction
数十分待って、Doneが表示されたらインストールUSBの作成が完了したことになります。
USBからOS X MavericksをクリーンインストールしTime Machineから復元する
optionキーを押しながらMacを起動し、上記で作成したインストールUSBを選択してOSをインストールします。このとき、BootCampも使っている人は先にディスクユーティリティでBootCamp用パーティションを作ってから、OS X Mavericksインストールを開始することを推奨します(MS-DOSでフォーマットすること)。
OSのインストールが完了したら、セットアップ時にバックアップのあるHDDを接続してTime Machineから復元しましょう。
これでMacの環境復元が完了しました。
BootCampの環境復元
次に、BootCampのWindows環境を復元していきます。
Macと違い、公式にBootCamp環境を復元するシステムがないので、サードパーティ製ソフトを使用することになります。Wincloneがおすすめです。逆にこのソフトしか選択肢がないと言ってよいでしょう。
Winclone
通常ライセンスで$29.99(USD)です。Paypal経由で支払われ、メールでツールのダウンロードとライセンスファイルのダウンロードリンクが送られてきます。購入直後にエラーページに飛ばされますが、メールが来れば問題ありません。WInclone環境設定からダウンロードしたライセンスファイルを読み込んで使用します。
(取り出したHDDをHDDケースに入れて接続しておきましょう)
バックアップしたいBootCamp領域(接続したHDD内にあります)を選択して「イメージを保存」をクリックします。このとき、復元先の容量が復元元のパーティション容量より小さい場合は、ツールからファイルシステムを縮小する必要があります。
そしてイメージを保存します。
イメージの保存が完了したら、復元先に復元します。保存したイメージ(ここではUntitled.winclone)を選択して復元先を選択して、ボリュームに復元をクリックします。このとき、復元先の領域はディスクユーティリティでMS-DOSでフォーマットしておく必要があります(パーティションを切っておきます)。
復元完了後、BootCampのWindowsを起動すると、完全に環境が復元されています。
まとめ
環境復元の際に、色々手こずったところもありましたが、無事上記のようにして環境を復元することが出来ました。これで快適にPCを使えるようになり大満足です。
まだお読みでない方は、Mac miniのHDDをSSDに換装してみた その1 〜SSD取り付け編〜 も是非ご覧下さい。
以上。
ディスカッション
コメント一覧
とても参考になりました。当方、reritna2015 mid 256GBモデルです。win10 50GBのうち、49GB使用中で後がありません。在宅で為替のトレードをしているものでwin環境がどうしても必要なのでこのようなセットアップになっています。トランセンドの960GBを狙っています。Macのアップグレードではあまりに高くて断念しました。以前使っていたPCが1TBだったので差を感じてしまっていました。換装は良いとしてバックアップへの復元には心配があります。記事を拝読して道筋が見えました。
お役に立てそうで良かったです。頑張ってください。