高品質&高コスパなポータブルヘッドホンアンプ「FiiO Q3」 レビュー

以前にお手頃なポータブルヘッドホンアンプである FiiO Q1 をレビューしたことがありましたが、その上位機種にあたる「FiiO Q3」が発売開始しました。発売日に入手できましたので早速レビューしようと思います。

FiiO Q3 について

FiiO Q3」とは、FiiOから今年秋に発売された高品質&高コスパなポータブルヘッドホンアンプです。代表的な特徴をFiiO公式サイトから引用しておきます。

・超低歪&超低ノイズを実現する、THX AAAアンプ回路搭載
・AKM製最新世代32-bit 2ch Premium DACチップ「AK4462」を搭載
・XMOS製USBインターフェース「XUF208」搭載で、768kHz/32bit PCMならびにDSD512(22MHz DSD)に対応
・2.5mm/4.4mmバランスヘッドホン出力端子とライン入力も可能な3.5mmヘッドホン出力端子を搭載
・優れた性能を実現する高性能パーツを惜しみなく投入
・音量の左右不均等を解決し、微細な音量調節を可能とするADCボリュームコントロール機能搭載
・高音質を追求する対電波干渉シールド機構
・より自然でパワフルな低域を加えるBASSブースト機能
・ゲイン切り替え/帯域外フィルター切り替えが可能なマルチファンクションボタン搭載
・1800mAhの大容量バッテリー搭載
・充電切り替えスイッチ付きUSB Type Cコネクター採用で、より簡単に充電可能に
・Apple社MFi認証のほか、複数の認証を取得

FiiOのフラッグシップDAP M15や上位モデルのポータブルヘッドホンアンプQ5sと同じ、XMOS製USBインターフェースチップ「XUF208」を搭載していたりと、高音質化が図られているのはもちろんですが、2.5mmだけでなく4.4mmバランスヘッドホン出力端子も搭載されているのはありがたいですね。3.5mm端子は入出力兼用です。また、USB-C採用なのでより扱いやすくなりました。もちろん、USB-DACとしても使用できます。

価格は¥18,000〜21,000程度と非常にコストパフォーマンスが高いです。

レビュー

外観

質感高めの梱包になっています。

同梱物は、本体・説明書/保証書・L字型USB-Cケーブル・USB-C to Lightningケーブル・3.5mmラインケーブル・バインディングストラップ(大・小)各2本ずつ・滑り止めパッド・キャリングポーチ と充実しています。

説明書は日本語対応ですが、表記ミスがあったのが気になりました。英語の方を読んでおけば問題ないと思います。

注意:以下、音質レビューにおいては特に筆者の個人的な感想であり、音質に関する感想については個人差があることをご理解の上お読みください。

PCとUSB接続(USB-DAC)して音質チェック

今回はPC(Mac)とUSB接続して音質チェックを行いました(Windowsの場合はドライバのインストールが必要ですが、Macの場合はそのままで使えます)。視聴環境(ヘッドホン)は、SONY MDR-1AM2 です。

左から、3.5mm・2.5mm・4.4mm端子になります。ライン入力する場合は3.5mm端子から入力して、2.5mm/4.4mmいずれかで出力します。一方、今回のようにUSB-DACとして使用する場合は、逆面にあるUSB-C端子から入力します。付属のUSB-C to USB-Cで接続する際はケーブルに書いてある矢印の方向に、入出力の方向が一致するように接続する必要があります。

GAINボタンを押すとHIGH/LOWが切り替わります。緑のときがHIGHになります。2回押すと帯域外フィルターをシャープ・ロールオフとスロー・ロールオフで切り替えることができます。また、充電モードについては、OFFの場合でもバッテリー残量低下時には自動でONに切り替わるようです。

Macの場合はAudio MIDI設定から出力レベルの細かい設定が可能です。Macでは768kHz/24bitまで設定できることを確認しています。

ちなみに、入力がPCM 48kHz以上になるとインジケータが青ではなく黄色点灯になります。また、DSD入力だと緑色になります。(注意点ですが、音楽視聴時以外は48kHz/24bitに戻すことをおすすめします。YouTubeなどで音が聞こえなくなります)

視聴したところ、やはり音質は素晴らしいですね。解像感・パワー・情報量がしっかりあり、クセのない聞きやすい音です。明らかな音質向上が分かると思います。特にBASSブースト機能は、自然に低域を底上げしてくれて低域好きの人にはたまらないと思います。気軽にON/OFFできるので気分に合わせてすぐに調整できます。こういう機能は不自然になりがちなものが多いですが、この製品では低域の底上げが自然でとても気に入りました。

PS4でUSB-DACとして使える?

PS4でUSB-DACとして使えるか試してみました。インジケータはつきますが、PS4側では認識されず、音も出力されませんでした。Q1は自動認識されたのですが、Q1 Mark II 以降は非対応になってしまったのは変わらないようです。

総評

「高性能・高品質・高音質。あらゆる要求を高いレベルで実現する、ポータブルヘッドホンアンプの決定版」と謳っているだけあり、非常に満足できる音質を楽しめると思います。相変わらずコストパフォーマンスが素晴らしいと思います(今までのポータブルヘッドホンアンプの中で1番ではないでしょうか)。

私は今までUSB-DACを使う際、FiiO M11 をDACモードにして使用していました(結構面倒で不具合もあった)が、このFiiO Q3に問題なく乗り換えられます。iPhone/iPadにも対応しているため、活躍の場がかなり広がりそうです。ポータブルヘッドホンアンプに興味のある方には是非おすすめしたい製品です。