コスパ高ハイブリッド仕様(1BA+1DD)イヤホン「JadeAudio EA3」レビュー

お久しぶりです。今までは外出時のイヤホンとして FiiO FA1J を使用していました。こちらのイヤホンは1BA構成というシンプルなものですが、音質がよくコスパが高くて気に入っていました(以前にレビュー記事を書いています)。今回は、更にコスパの高いイヤホン「JadeAudio EA3」を見つけてしまいました。1BA+1DD構成(ハイレゾ対応)でお値段5,000円台です。音質も素晴らしかったためレビューしようと思います。

概要

まずは、メーカーであるJadeAudioと、イヤホン(JadeAudio EA3)の概要についてまとめます。

JadeAudioとは

JadeAudioとは、2007年に設立された中国に本拠地を置く音響機器メーカー「FiiO」のサブブランドです。FiiO自体も非常にコスパの高い製品を多くリリースしていますが、このJadeAudioは"ダイレクト販売限定"として作られたブランドのため、更にコスパの高い製品がラインナップされています。現在はイヤホンがメインになっていますが製品の拡充が期待されており、今後が楽しみなブランドです。

JadeAudio EA3について

このJadeAudio EA3は、1BA(バランスドアーマチュア)と1DD(ダイナミックドライバー)を搭載した、ハイブリッド仕様のイヤホンです。BAにはKnowles 33518を使用し、DDは13.6mmという大口径なものを使用しています。FiiO FH1という製品のアップグレード版としての位置づけです。

JadeAudio EA3 公式画像

ケーブルは高純度OCC銀メッキ線を用いており、リケーブル可能でコネクタの規格は2pinです。周波数帯は5Hz-40000Hzでハイレゾ対応認定を取得しています。同梱品も充実しており、低周波イヤーピースセット・バランス周波イヤーピースセット(各3サイズ)と、収納ケースも付属しています。ここまで充実していてお値段は、なんと5,300円!かなりコストパフォーマンスが高い製品だと言えます。色はブラックとブルーの2種類あります。現在日本から購入するなら、Amazonからの購入が楽です(以下リンクが公式出品のものです)。

レビュー

それでは早速レビューしていきます。

外観

まずはパッケージからです。非常にシンプルです。

パッケージ(表)

裏面には"FiiO"が刻印されています。やはりJadeAudioはFiiOのサブブランドであることが確認できます。

パッケージ(裏)

中身は以下のとおり。イヤホン本体に加えて、イヤーピース(BA重視用・DD重視用の2種, 各3サイズ), ケーブル, 収納ケース, 説明書(英語/中国語), 保証書が同梱されています。収納ケースが思っていたよりも良い手触りで、ソフトタイプのため扱いやすいです。

同梱物

ケーブルのコネクタは2pinでリケーブル可能です。赤が右用・青が左用です。

ケーブル・コネクタ形状

今回はブラックを購入しました。ロゴ・デザインがかっこいいです。内側を見ると大口径DDが搭載されているのがよく分かります。

イヤホン本体(外側)
イヤホン本体(内側)

音質

※注意:音質レビューにおいては筆者の個人的な感想です。音質に関する感想については個人差があることをご理解の上お読みください。

今回は FiiO M11 で、アンバランス接続(標準ケーブル3.5mm) と バランス接続(リケーブル4.4mm, 詳しくは後述)で視聴を行いました。

アンバランス接続(標準ケーブル3.5mm)での視聴

アンバランス接続 (FiiO M11と標準ケーブルで接続)

1BA+1DDのハイブリッド仕様の特性がよく活かされており、低音から高音までよく聴こえます。FiiO FA1Jなどの1BAタイプから移行した人には、DDの主張が強く低音が大きく聴こえるように思えますが、しっかり中高音も解像度高く鳴らしていて感心しました。これが5,000円台で聴けるとは凄い時代です。少し前の感覚だと20,000円台くらいの音は出してくれているように思えます(※個人の感想です)。

バランス接続(リケーブル4.4mm)での視聴

やはりバランス接続での視聴は外せないでしょう。私はいつも4.4mmバランスケーブル(MMCX)で接続しています。今回のイヤホンは2pinですので新たに4.4mmバランスケーブルを購入しました。このイヤホンに合わせてコスパの高いものを探した結果、以下の製品が見つかりました(リンク先にて2.5mmバランスケーブルも選べます)。

こちらのケーブル、かなり柔らかく取り回しが良いです。お値段もかなりリーズナブルです。こちらを接続して視聴してみました。

バランス接続 (FiiO M11とリケーブル4.4mmで接続)

予想通り、このイヤホンの性能を大幅に引き上げてくれました。バランス接続なのでパワーが増すのはもちろんなのですが、アンバランス接続だと低音の主張が強めだったのに対して、低音を引き締めつつ中高音域の出力が上がり、その結果、全体的にバランスが取れ解像感がかなり向上しました。やはりバランス接続だよね!という私の考えは間違っていないと確信しました(※個人の感想です)。

総評

FiiO FA1JのようなBAのみ搭載イヤホンは、繊細な音の処理に向いており中高音域の解像感がピカイチです。一方で低音域の迫力に欠けるというデメリットがありました。しかし、このJadeAudio EA3は1BA+1DDの構成で、低音の迫力もありつつ中高音域の解像感もあり、とても良くできていると感じました。特に、バランス接続でその良さがぐっと引き出されるという印象です。初めてのBA+DDイヤホン&バランス接続デビューに最適なモデルといっても過言ではないと思います。(初めてのBA+DDイヤホンではないですが)私もしばらくこのイヤホンにお世話になろうと思います。