USB-DAC機能付きポータブルヘッドホンアンプ「FiiO Q1」 レビュー
今回は、最近購入してコストパフォーマンスが高いためとても気に入っている、USB-DAC機能付きポータブルヘッドホンアンプ「FiiO Q1」をレビューしようと思います。
FiiO Q1について
FiiO Q1とは、FiiOから今年秋に発売されたUSB-DAC機能付きポータブルヘッドホンアンプです。代表的な特徴をFiiO公式サイトから引用してまとめておきます。
- 高シールド効果を発揮するオールメタルボディ
- ヘッドホンアンプとDAC機能の両方を搭載
- アナログのロータリーボリュームノブで直感的な音量調整が可能
- USB DACのデコーダーは最大24bit/96KHz対応 (ネイティブ再生対応)
- 頑丈なトグルスイッチを搭載
- ベースEQとHigh/Low Gain トグルスイッチを搭載
- ライン入力と出力は一基のジャックで兼用 (自動切替式)
- バッテリー連続駆動時間は約30時間以上
- Lightning to USB ケーブルを使用してApple iOSデバイスとデジタル接続可
- Walkman専用USB変換ケーブルを使用してSONY Walkmanとデジタル接続可
- DACチップ: TI PCM5102
- オペアンプチップ: Maxim MAX97220
DACチップのPCM5102は高級機にも使われているチップですし、バッテリー駆動時間が30時間以上というのも「ポータブル」ヘッドホンアンプとしてポイント高いです。以上のような性能を持っているにもかかわらず、値段は約14,000円とかなりリーズナブルです。
【国内正規輸入品】FiiO Q1 ポータブル・ヘッドフォンアンプ
レビュー
外観
同梱物は本体の他に、3.5mm ステレオミニケーブル・USB - microUSBケーブル・シリコンバンド2つ・シリコンパッド(スペーサー)2つというシンプルなパッケージングです。本体梱包はやや高級感があります。もちろん少し重量感はありますがとてもコンパクトです。
※注意:以下、音質レビューにおいては特に筆者の個人的な感想であり、音質に関する感想については個人差があることをご理解の上お読みください。また、視聴環境(ヘッドホン)は、SONY MDR-1A (この製品レビューはこちら) です。
PCとUSB-DAC接続
まずはPCとUSB-DAC接続です。出力先を指定することでこのアンプを通して音が出るようになります(Windowsの場合は別途ドライバが自動でインストールされるかもしれません)。Macの場合はAudio MIDI設定から出力先や出力レベルの細かい設定が可能です。
音はもちろん、イヤホンジャックから音を取るよりも高音質です。ボワ付きがなくなり、細かい音まで聞こえるようになりました。
また、このFiiO Q1のUSB DACデコーダーは最大24bit/96KHzまで対応しているので、例えばMacであれば、App Storeにて無料でダウンロードできる「VOX」などのアプリケーションを使用することで、ハイレゾ音源を視聴できます。
VOX: Music Player & SoundCloud Streamer (無料)
iPadとデジタル接続
別途Lightning to USB ケーブルを購入することで、iOSデバイスとデジタル接続できます。私はiPadとデジタル接続してみました。特に、音楽ゲームをする際にその違いは顕著です。音がよりクリアになりプレイしていてとても気持ち良いです。
PS4とUSB-DAC接続
PS4ともUSB-DAC接続できました。FiiO Q1を接続すると自動で認識してくれます(認識しない場合は設定 --> オーディオ機器 から出力先を指定できます)。
ゲームはもちろんのこと、Blu-ray Video/Audioも素晴らしい音質で楽しめるようになりました。特にBlu-ray Audio視聴時は高解像度なのはもちろん、音の厚み・広がりがものすごく、まるでコンサートホールにいるような感覚を味わうことが出来ました。また、音量調整もこのFiiO Q1のボリュームトグルから行うことで、より細かく自分好みの音量に設定できるというのもGoodポイントです。
総評
わずか1万円ちょっとでこのような素晴らしい音質を手に入れることが出来て大満足です。2~3万円以上のヘッドホンアンプを使用している人からすると物足りないと感じるかもしれませんが、手軽にUSB-DAC機能付きのヘッドホンアンプを使用したい人にはぴったりの製品だと思います。おすすめです。
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