iOS 11.0-12.2, 12.4 Jailbreakツール「unc0ver」リリース [使用方法]

A12/A12Xデバイス(iPhone XS/iPad Pro 2018)にも対応した、iOS 11.0-12.2, 12.4 Jailbreakツール「unc0ver」がリリースされましたので、使用方法などをまとめておきます。

はじめに

iOS Jailbreakが初めての場合は、記事に出てくるJailbreak専門用語の説明などもしていますので、以下のまとめページをまずお読みいただくことを推奨します。

iOS Jailbreak まとめ

なお、「unc0ver」はsemi-tethered Jailbreakツールです。

対応iOSバージョン&デバイス

  • iOS 11.0-12.2, 12.4 (iOS 12.3は非対応)
  • 上記iOSバージョンで動く全てのiOSデバイスに対応(iPhone XSやiPad Proも含む)

準備

必要なもの

注意

  • Jailbreakを行うとAppleの保証外となります。自己責任で行ってください。
  • データの損失を防ぐため事前にバックアップをとっておきましょう。
  • 今回のJailbreak作業においては、使用している脆弱性の影響で、今までに比べて失敗しやすくなっています。何回もやり直すこと前提で時間に余裕をもって行うと良いでしょう。

Jailbreak方法

Step 1

1. iOSデバイスをPCに接続して、Cydia Impactorを起動します。Jailbreakするデバイスが選択されていることを確認します。下の'install ~'はそのままでOKです。

2. Undecimus.ipaをCydia Impactorにドラッグ&ドロップします。Apple IDとパスワードの入力ダイアログが出てきますので、それぞれ入力してください。

※ここで、以下のようなエラーが出る場合があります。これはApple IDの2段階認証が有効になっているときに起こります。

解決方法としては、http://appleid.apple.com/にアクセスし、Security の中の APP-SPECIFIC PASSWORDS で、Cydia Impactor用のパスワードを生成する必要があります。"Generate Password..." をクリックすると、ラベル名を設定できますので、わかりやすいものにすると良いでしょう(ここでは 'Cydia Impactor' にしました)。Createをクリックするとパスワードが生成されますので、コピーしてCydia Impactorに貼り付ければ解決します。

3. unc0verアプリの転送作業が行われます。最初の表示に戻れば転送作業完了です。iOSデバイス側にはunc0verアプリが現れています。

以下、iOSデバイス上で作業を行います。

4. 設定 → 一般 → プロファイルとデバイス管理 に進み、デベロッパAPPの項目にある自分のApple IDをタップします。

5. 「<"自分のApple ID">を信頼」をタップします。ポップアップが出てきますのでそこでも"信頼"をタップします。

Step 2

1. 成功率を上げるため、以下の作業をチェック&行ってください。

  • 設定 → 一般 → ストレージ で、OTAアップデートに関するデータがあれば削除し、デバイスを再起動する(tvOS Beta Software Profile を入れておくとなお良し。アップデートが降ってこなくなります)
  • 機内モードをONにする(Wi-FiやBluetoothなどもOFFにする)
  • パスコードをOFFにする
  • SiriをOFFにする

2. ホーム画面からunc0verアプリを起動します。"Jailbreak"をタップします。

3. Jailbreak作業が進行していきます。途中で"Notice"のポップアップが出たら、OKをタップしてiOSデバイスを再起動します。(ポップアップが出ずに勝手に再起動がかかってしまったりした場合は失敗ですので、再度unc0verアプリを起動してやり直してください)

4. 再起動後、unc0verアプリを起動してJailbreakボタンをタップします。Jailbreak作業が進んでいきますのでしばらく待ちます。成功すると"Jailbreak Completed"のポップアップが出るので、OKをタップします。デバイスが自動でrespringされます。

5. ホーム画面にJailbreak(脱獄)アプリインストーラである「Cydia」が表示されているかを確認しましょう。

まとめ

最近のJailbreakは、Cydia Impactorを用いてipaファイルを転送→デバイス上でJailbreak作業実行という流れが定番ですね。途中で失敗することも多いと思いますが、何度も再チャレンジしてください。

A12/A12Xデバイス上でもついにJailbreakできるようになりました。動作はまだ不安定な部分も多いようですが、自己責任で行ってくださいね。