PS Vita FW3.60/3.65 CFW HENkaku Enso [導入方法]

2020年1月12日

ご無沙汰しております、かなり久しぶりの記事投稿になりますが、今回はVita Hackに関する内容です。PS Vita FW3.60/3.65 CFW HENkaku Enso がリリースされました。筆者も実際に導入してみましたので、導入方法を解説いたします。HENkakuの導入自体が初めての方のために1から解説していきます。

概要

HENkakuとは

HENkakuとは、Native Hackに分類されるもので、PSP CFW導入時のように、Vitaのコア部分にアクセスできるようになるHackのことで、VHBLやeCFWのようにエミュレータ上で動くものとは違い、Vita上で’Native’に動作するものです。そのため、Vitaの設定項目を直接いじったり、LiveAreaに直接NativeなHomebrewを配置してNative環境で起動することが可能になります。もちろんリスクも高くなり、Vitaのシステムを直接いじることができるため、最悪の場合Brickする可能性があることに注意しましょう。また、不正な改造(チートなど)を行った状態でPSNに接続した場合BANされる可能性が高くなりますので注意する必要があります。

FW3.60/3.65 HENkaku Ensoについて

HENkaku Enso」について説明します。そもそもHENkaku導入直後は、Vitaを再起動すると未改造状態に戻ってしまうため、再度HENkakuを実行し直し改造状態に戻す作業が必要です。しかし、これを改善し、Vitaを再起動しても改造状態を維持するための「HENkaku Enso」がリリースされました(HENkaku導入後にこちらを導入します)。現時点でHENkaku Ensoは、FW3.60と3.65環境でしか導入できません。

必要なもの

  • FW3.60 or 3.65がインストール済みのPS Vita 1000 or 2000
  • VitaShell (v1.82以上)
  • updater.vpk (3.60用 / 3.65用)

導入方法

Vita Hackを行っていかなる損害が生じても、当サイトは一切責任を負いません。必ず自己責任で行って下さい。

HENkaku導入

※既にHENkaku導入済みの方はこのセクションを飛ばして次のセクションから進めて下さい。

FW3.65の場合

以下の記事の方法でHENkakuを導入してください。

PS Vita FW3.65-3.73 CFW HENkaku h-encore² リリース [導入方法]

FW3.60の場合

1. VitaのFWが3.60であることを確認します(設定→システム→システム情報)。また、FW3.60未満の場合はFW3.60に手動でアップデートして下さい。

2. Vitaのブラウザアプリで「http://henkaku.xyz/」にアクセスします。Installをタップします。

3. 引き続き、Installをタップします。

4. しばらく待つとHENkakuのインストールが開始されます。

※以下のエラーが出ることが多くあります。この場合は、Vitaを再起動してからもう一度手順2からやり直す必要があります。ただし、以下のエラーが表示されても少し待つとインストールが開始されることもあります(自分がそうでした)。

5. LiveAreaにmolecularShellが追加されていれば、HENkakuの導入成功です。

※この状態では、Vitaを再起動すると未改造状態に戻ってしまうため、再起動後はmolecularShellをタップし「install 変革」をタップしてしばらく待つことで、HENkakuが再導入されます。

HENkaku Enso 導入

※既にHENkaku Ensoをインストールしている場合はアンインストールしておいて下さい。初めての方は気にしなくて良いです。

※FW3.65の場合は、手順1.を実施したあと、h-encore²アプリからVitashellのインストールを実施して、手順8.から行ってください。

1. 設定→HENkakuの設定 に進み、「リスクのあるユーザープログラムを有効化」にチェックを入れます。また、「メモリカードとのリンクを解除する」も実行しておきます。

2. VitaShell (v1.8.2以上)を導入します。molecularShellを起動し、SELECTボタンを押します。FTP接続するためのIPアドレスとポート番号(ここではIPアドレスが192.168.0.23、ポート番号が1337)が表示されます。◯ボタンを押します。

3. PCでFTPソフトを起動します(WinSCPなど)。先程表示されたIPアドレスとポート番号を入力し、匿名ログインします。

4. VitaShell.vpk をVitaのux0:上の任意のフォルダに転送します(ここではux0:/VitaShell/に転送)。

5. VitaのmolecularShellで先程転送したVitaShell.vpkを選択し、◯ボタンを押します。

6. 引き続き◯ボタンを押していきます。

7. LiveAreaにVitaShellが追加されれば、VitaShellの導入成功です。

8. VitaShellを起動し、STARTボタンを押して、"SELECT button"の設定がUSBになっていることを確認します。なっていなければ←→ボタンでUSBに設定します。これでPCとVita間で直接ファイルをUSB転送出来るようになります。

9. SELECTボタンを押すとPCにつなげるようにメッセージが出るので、PCと接続します。

10. updater.vpk (3.60用 / 3.65用) を転送し、先程と同じようにインストールします。ホーム画面にensoアプリが追加されます。

11. ensoアプリを起動し、指示にしたがって○ボタンを押します。そのあとに×ボタンを押すとEnsoの導入が始まります。

12. 全ての作業が終了しVitaが再起動完了すると、HENkaku Enso 導入完了です。BootLogoが変わっていれば成功です。

これにより、FW3.60/3.65上でHENkaku Ensoが動作するようになります。HENkaku Ensoが導入されているわけですので、もちろんVitaを再起動しても改造状態は維持されます。

導入過程で行った、VPKファイルのインストール方法で、様々なアプリケーションをインストールすることが出来るようになります。自己責任で行って下さいね。