コスパ最強 ハイレゾ対応ポータブル音楽プレーヤー「FiiO X1」レビュー

2015年2月24日

私は今までWalkman F800 Seriesを使っていたのですが、Android搭載による様々な弊害(主にバッテリー問題)や先日画面を傷つけてしまったことなどの理由から、新しいポータブル音楽プレーヤーを探していました。そしてこの度、巷で話題のコストパフォーマンスの素晴らしいハイレゾ対応ポータブル音楽プレーヤー「FiiO X1」を購入しましたので、他ライバル機種との比較も絡めてがっつりレビューしていこうと思います。

FiiO X1について

FiiO X1は、ヘッドホンアンプなどで有名な中国のFiiO社(私も以前ここのヘッドホンアンプを使用していました)が開発した、コストパフォーマンスの優れたハイレゾ対応ポータブル音楽プレーヤーです。詳しくは公式ホームページ(英語版)を見ていただくとして、ここでは特長をまとめておきます。

  • APE/FLAC/ALAC/WMA/WMV  最大192KHz/24Bit の再生に対応 (MP3/AAC/OGGなどの圧縮音源の再生ももちろん可能)
  • Texas Instruments社の最新ハイクオリティDACチップ "PCM5142" を搭載
  • Intersil社の最新ハイクオリティオペアンプ "ISL28291" を搭載
  • ライン出力に対応
  • 96.6×57×14mm 106g のコンパクトさを実現
  • 新しいUI&スクロールホイール+X型のキー配列
  • MicroSD 最大128GB 対応 (内蔵ストレージはなし)
  • 1700mAhバッテリー (約12時間連続再生可能)

家電量販店などでは日本(オヤイデ電気)版が税込22,000円程で売られていますが、私は並行輸入品をおすすめします。なぜなら、15,000円程で購入できるからです。ライバル機種と比べても驚きの安さですよね。もちろん、並行輸入品でも日本語表示は出来ますのでなんの問題もありません。日本版との違いは、8GBのmicroSDがついてくるか否かですが、このプレーヤーを買うならば他にもっと大容量のメモリを買ったほうが結局は使いやすくなるでしょうから、問題ないでしょう(あとはクイックスタートガイドが英語であるくらい)。

私はAmazonで購入しました。

【並行輸入品】FiiO X1 ハイレゾ対応ミュージックプレーヤー

レビュー

外観・パッケージ

並行輸入品は以下の様なパッケージです。私はシルバーを購入しました。

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パッケージ内容は以下のとおり。なんといっても素晴らしいのは、シリコンケースが付属している上に、既に1枚目の画面保護シートが装着されている点です(カバーシートを剥がすだけ)。私のように画面保護シートを貼るのが下手くそな人にとっては神対応です(笑)。また、この他にUSB充電ケーブル・クイックスタートガイド・画面保護シート予備2枚・着せ替えシート3枚が付属しています。これがWalkmanだと、ケースや画面保護シートやらを別に用意しなければならず、またそこでも経費がかかりますので、この付属品の充実ぶりは高く評価したいと思います。

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本体は非常に高級感があります(これにシリコンケースを付けたくないくらいです)。ボタンの作りもしっかりしていますし、何よりコンパクトです。持ちやすく軽いです。(表はiPod Classicを連想させるデザインですね)

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(因みに、リセットボタンは横の電源ボタンと音量調節ボタンの間にあります)

UI・操作感

FiiO X1はポータブル音楽プレーヤーですので、音楽再生に特化された独自OSが搭載されています。設定も豊富で使いやすいです。フォルダ階層での操作も可能ですので、音楽管理ソフトなどは不要で、PCのファイルブラウザで直接ドラッグ&ドロップして好きなように配置できます。順番に関しても、わざわざタグの編集をせずとも、ファイル名に番号をつければその番号順に表示してくれます(設定でタグに埋め込まれたトラック順に表示させることも可能)ので楽に管理できます。また、背景色の変更も可能です。

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スクロールホイールでの操作は、昔使っていたiPod Classicの操作感を思い出させます。iPod Classicのクイックホイールとは違い、クリック感があるのが良いです。ボタンについても無駄がなくすっきりしています。

音質

肝心の音質レビューに参りたいと思います。※私個人の感想ですので参考までにご覧ください。

ヘッドホンは以下で紹介した私一番のお気に入りのものを使用しています。
コスパ高くおすすめなポータブルヘッドホン「JVC HA-S680」レビュー | Kotyan Life

 

 

 

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低音がしっかり出ていて非常にパワーがあり、バランスよく鳴らしてくれている印象があります。ヘッドホンに合わせてイコライザを設定すれば自分好みの音質にすることが出来ます。ヘッドホンとイコライザの設定によって音質に差は出てくると思いますが、私の環境では、特に中高音域の解像度が非常に高く、それでいて低音域もしっかり鳴っていて、音に広がりを感じることが出来ています。今まで使用していたWalkman F800 Seriesより遥かに音が良く、非常に満足しています。また、MP3(不可逆圧縮)とFLAC(可逆圧縮)の違いがよりはっきり分かるようになりました。

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ストレージについて

内蔵ストレージは搭載されていないので、microSD (最大128GB) を用意する必要があります。私は一番コストパフォーマンスの高いTranscendのmicroSDXC 64GBを購入しました。(Amazonだととても安い!)

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Transcendは永久保証がついており(製品登録する必要あり)、他にもTranscendのメモリを使ってきていますが、全く壊れる気配もないのでおすすめです。

他ライバル機種との比較

FiiO X1はハイレゾ入門機としての位置付けですので、他ライバル機種といってもWalkman A10 Seriesに絞られるのではないでしょうか。

付属品を含めてコストパフォーマンスは圧倒的にFiiO X1に軍配が上がります。Walkman A10とは異なり、FiiO X1に内蔵ストレージはありませんが、FiiO X1本体+microSD の値段でもWalkman A10に勝っています。

バッテリーに関しては公称時間はWalkman A10の勝ちですが、FiiO X1を使っていても特に不満はありません。今までAndroidを搭載していたWalkman F800を使用していた者としては十分に満足できています。しかも今後のFWのアップデートで更に長くなるようなので期待です。

あとは操作感ですね。ホイール操作が好きな方はFiiO X1一択でしょう。

音質に関してですが、SONYの音質設定(Clear Audio+など)やデジタルアンプS-Master HXの音が好きな方以外は、FiiO X1でもユーザーカスタムイコライザが使用できますし、高性能DAC/オペアンプを積んでいるのでFiiO X1がおすすめです。

結局は、コストパフォーマンスに優れたFiiO X1に軍配が上がると思います。

感想

久しぶりに良い買い物が出来たと思っています。ハイレゾ対応ポータブル音楽プレーヤーがかなり安い価格で購入できたということに驚きですし、付属品の充実さを始め、音質も素晴らしいので大満足です。これを機にハイレゾ音源にも手をつけ始めつつ、これからメインでどんどん使っていきたいと思います。

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おまけ (FWアップデート・beta版インストールについて)

FiiOはFWのアップデートを頻繁に行ってくれることも特長です。stable版・beta版FWがForumにてアップされています。自己責任で行ってください。

コチラ からX1の(stable)安定版か(beta)ベータ版を選択して、FWファイルをダウンロードします。ダウンロードしたファイルを解凍後、中の.fwファイルをmicroSDのroot(先頭)部分において、本体の電源を切り、左上のショートカットキーを押しながら電源を入れると、アップデート作業が始まります。

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アップデート完了後、設定 -> X1について を見ると、FWのバージョンがアップデートされていることがわかります。

追記 (2014/02/14):FWを弄ってカスタマイズする方法についての記事をアップしました。
FiiO X1のFWを弄って色々カスタマイズしてみた [方法] | Kotyan Life

 

 

 

 


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Posted by Kotyan